整った歯並びは将来への贈りもの!子どものすこやかな成長と矯正治療の関係とは
皆さん、こんにちは。
前橋市龍蔵寺町の歯科【エール歯科矯正歯科クリニック】です。
子どもの歯はいずれ大人の歯に生え変わります。
「それでも子どもの歯に矯正は必要なの?」と思う方がいらっしゃるかもしれませんね。
じつは、歯ならびを整えることは、見た目の印象を変化させる以外に、お子さんの心身のすこやかな成長を促すことにもつながるのです。
山田 裕之 院長
2003年 岩手医科大学 歯学部 卒業2007年 岩手医科大学 大学院 歯学研究科 博士課程 修了
2007年 岩手医科大学 歯学部 口腔保健育成学講座歯科矯正学分野 常任研究員
2012年 岩手医科大学 歯学部 口腔保健育成学講座歯科矯正学分野 助教 任用
2019年 岩手医科大学 歯学部 口腔保健育成学講座歯科矯正学分野 退職
2019年 エール歯科矯正歯科クリニック 開院
Contents
子どものころに歯並びを整えるメリットについて
厚生労働省の調査によると、歯が生え変わる時期(5〜14歳)に矯正を行っている子どもは10〜30%近くいることがわかっています。
(参照:厚生労働省「令和4年歯科疾患実態調査結果の概要」p33より) >
小さなころから歯医者に通うことで、成長の過程に合わせた矯正治療を受けることができるのです。
では、成長に合わせた矯正治療を行うと、子どもにとってどのような「よい影響」があるのでしょうか。
身体面でのメリット
矯正治療を行い歯並びが整うことを考えたとき、まず外見へのメリットについて思い浮かべる方が多いと思います。
しかし、矯正治療は身体面へも多くのよい影響を与えるのです。
顎の成長
現代の子どもは顎が小さいため、歯並びが悪くなってしまうケースが多い傾向にあります。そこで子どもの成長に合わせて顎の調整をし、歯が生えるスペースを確保するのです。
そうすることで、歯を抜かずに歯並びを整える可能性が広がります。
子どもは骨や関節が軟らかいため、大人とくらべると歯が動きやすいこともメリットです。
集中力アップ
歯並びが整いバランスよくしっかりと噛めることで、血流が増加し、脳に十分な酸素と栄養が送られます。
その結果、脳細胞の活性化につながり集中力などの上昇が期待できるのです。
栄養の吸収
かみ合わせがよくなると、食事の際にしっかりと噛むことができます。
そうすることで内臓への負担が少なくすみ、栄養の消化や吸収がスムーズにできるため、身体の成長によい影響を与えるのです。
姿勢や骨格
歯並びが正しい位置となることで、かみ合わせが改善されます。
かみ合わせが悪いために起こる、顎関節への負担や骨格への悪影響のリスクを軽減させるため、姿勢や身体のバランスの改善が期待できるでしょう。
習慣の見直し
歯並びが悪くなる原因である、指しゃぶりや舌癖などのよくない習慣を見直すきっかけとなります。
お子さんが正しい習慣を身につけようと努力していることを褒めたり、協力したりすることが重要です。
舌やお口のトレーニングを受けることで、歯を正しい位置へと誘導することにもつながります。
むし歯の予防
矯正をすることで歯のガタガタが改善され、歯磨きの際に歯ブラシの毛先が行き届きやすくなります。
汚れを効果的に取り除くことができるため、生涯の歯の健康を守ることにつながるのです。
心理面でのメリット
次に、心理面への影響はどのようなことがあるのでしょうか。
自信をもてる
歯並びが整うことで、口元の印象に自信をもつことが期待できるでしょう。
自信を持つことで見た目のコンプレックスを軽減させて、心もすこやかに成長ができることにつながります。
喋りやすさ
歯並びに問題があるときは、歯や舌がスムーズに動きにくい場合や歯と歯のすき間から息が漏れることが原因で、喋りにくさを感じることがあります。
歯並びが整うことで発音や滑舌の改善が期待でき、会話への苦手意識を軽減させることにつながります。
その結果、他者とのコミュニケーションに前向きになれるきっかけとなるでしょう。
そのほかのメリット
子どもの矯正治療のメリットは、身体的面・心理的面以外にも次のようなことがあります。
後戻りリスク
歯並びが悪くなる癖などを取り除くトレーニングや、お口の中の正しい筋肉の使い方を学ぶ訓練を行うことで、後戻りのリスクが軽減し、矯正後に歯が正しい位置に留まることにつながります。
負担の軽減
子どもの矯正は顎の成長を利用して治療を行うため、歯を抜かずに歯並びを整えられる可能性が高まります。
そのため、個人差はありますが大人の矯正治療とくらべると費用や身体への負担を抑えることができる傾向にあります。
子どもの気になる癖やお口周りのトラブル
お子さんの様子で、次のようなことが気になっていませんか?
このようなトラブルは歯並びが悪くなる原因となる場合があります。
癖や習慣によるトラブル
赤ちゃんのときからの気になる癖や習慣は、大きくなっても続いていることがありますよね。
・指をしゃぶる
・舌をよくだす
・口呼吸
・唇や爪をかむ
・頬杖 など
このような癖は、精神的な安定のために行っている場合や単に習慣化させている場合など、さまざまな理由があると考えられます。
お子さんの年齢や心身の成長に合わせて、癖の改善や正しい習慣になるよう環境を整えることが大切です。
お口周りのトラブル
お子さんのお口や歯について、
・前歯がでている
・歯並びがガタガタしている
・歯と歯の間にすき間がある
・下顎がでている など
気になっているところはありませんか?
このような歯やお口の周りのトラブルでは、食べものが噛みにくい、歯と歯のすき間から息が漏れる、お口を閉じにくいなどの機能的な問題が発生していることが多いといえます。
加えて、下の顎が前にでていることや無理にお口を閉じようとすると顔がゆがむなどの見た目に対する問題もあります。
実際に子どもの歯並びについて厚生労働省が平成28年に行った調査によれば、12~15歳の子どもの27.6%に「叢生(デコボコの歯並び)」が確認されているのです。
(参照:厚生労働省「平成28年歯科疾患実態調査結果の概要」p24 より) >
お子さんのお口周りの癖やトラブルが、今後の歯並びに影響を与える可能性は保護者の方ではなかなか判断が難しいと思います。
歯医者でプロのチェックを受けて、お子さんの適切な成長のタイミングで、必要な処置や治療を行うことが大切です。
子どもの歯医者に受診するタイミング
お子さんの癖や歯並びが気になる場合、どのタイミングで歯医者に行けばいいのか迷われる方がいらっしゃるかもしれませんね。
気になりだした時点で、歯科医院を受診し相談することをおすすめします。
子どもの成長に合わせた治療を始めるには、治療を開始するタイミングがとても重要だからです。
お子さんの成長や歯と顎の状態、治療への取り組む姿勢を踏まえた上で、治療を開始する最適なタイミングを逃さないようにしましょう。
子どもの矯正治療はいつから始めるべきなの?
子どもの矯正治療の時期は、乳歯から永久歯への生え変わる前後で二つに分かれています。
Ⅰ期治療とは?
乳歯または、乳歯と永久歯が入り混じっている時期に行う治療です。
顎のバランスを整えることを目的とし、お子さんの成長段階に合わせて治療を進めます。
上下の歯のかみ合わせを確認しながら、矯正装置を調整し歯が生えるスペースを作るのです。
顎のバランスが整っていないと、かみ合わせが悪くなるだけでなく、発音や滑舌、顔の骨格にも影響をおよぼすことがあります。
指しゃぶりや舌に関する癖がある場合は、舌や口元のトレーニングを行います。
歯を適切な位置へと誘導するとともに、バランスのとれた骨格へと顎の発育を促すためです。
Ⅱ期治療とは?
永久歯が生えそろい、顎の成長が落ち着いた時期に、歯列を整えることに重点をおいた治療を行います。
お子さんの顎やかみ合わせの状態に合わせて、Ⅰ期からⅡ期へ治療を移行する場合もあります。
移行するタイミングの年齢には個人差があり、お子さんの成長に応じた時期を見極めることが重要です。
当院の小児矯正【4種類の治療法】の特徴をご紹介
当院ではおもに、「床矯正」「マルチブラケット装置」「歯列矯正用咬合誘導装置」「筋機能療法MFT」の4種類の治療法を実施しております。
床矯正
顎の成長に合わせて矯正装置を調整し歯が生えるスペースを確保するため、歯を抜くリスクが減ります。
取り外しができるため、食事や歯磨きがしやすい装置です。
マルチブラケット装置
さまざまな歯並びのお悩みに対応できる矯正装置です。
細かな調整が他の矯正装置にくらべてスムーズなため、お子さんの骨格に合わせての微調整が可能となります。
歯列矯正用咬合誘導装置
歯が生えるスペースを確保するための歯列と、歯並びの調整が同時にできる矯正装置です。
マウスピース型の装置のため子どもでも簡単に取り外しができ、見た目や機能面からも、挑戦しやすい矯正装置といえるでしょう。
指しゃぶりや舌癖などの改善もめざせます。
※完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
筋機能療法MFT
舌の動きや口元の筋肉の正しい動きをトレーニングすることで、それを習慣化し定着させる治療法です。
矯正装置での治療中や治療後でも、舌やお口の動きの癖がそのままだと後戻りの原因となります。
お子さんのすこやかな成長のために、矯正治療をお考えの方はお気軽にご相談ください
群馬県前橋市【エール歯科矯正歯科クリニック】の院長は、矯正歯科の専門的な歯科医師として、多くの臨床経験を持っております。
お子さんの歯並びや顎の成長を予防的に確認するためには、赤ちゃんのころから歯科医院に来ていただくことがおすすめです。
個人差がありますが、下の前歯が生え始める生後6ヶ月ごろが歯医者デビューの目安と考えていただければと思います。
当院はキッズスペースを設けているため、待ち時間も退屈せずにお過ごしいただけます。
パウダールームにはおむつ交換台を設置してますので、おむつ交換のタイミングを心配せずに小さなお子さんにも来ていただくことが可能です。
お子さんのすこやかな成長のために、矯正治療についての質問や不安がある保護者の方は、お気軽に当院にご相談ください。
※矯正歯科治療は、公的医療保険適用外の自費(自由)診療となります