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群馬県前橋市龍蔵寺町222-7

受け口としゃくれって一緒?矯正治療で改善できるの?~それぞれの原因と治療方法~

皆さん、こんにちは。
前橋市龍蔵寺町の歯科【エール歯科矯正歯科クリニック】です。

 

「下の歯並びが悪いと受け口って診断されるけれど、しゃくれと同じ?」と疑問に思っている方へ。
じつは、受け口としゃくれは厳密には異なります。

 

今回は、受け口としゃくれの違いや原因、デメリットや治療方法を解説します。

 

 山田 裕之 院長
山田 裕之 院長

山田 裕之 院長

2003年 岩手医科大学 歯学部 卒業
2007年 岩手医科大学 大学院 歯学研究科 博士課程 修了
2007年 岩手医科大学 歯学部 口腔保健育成学講座歯科矯正学分野 常任研究員
2012年 岩手医科大学 歯学部 口腔保健育成学講座歯科矯正学分野 助教 任用
2019年 岩手医科大学 歯学部 口腔保健育成学講座歯科矯正学分野 退職
2019年 エール歯科矯正歯科クリニック 開院

 

受け口としゃくれの違い

受け口としゃくれを同じものと分類していませんか。
まずは、受け口としゃくれの違いについて解説します。

 

受け口とは?


受け口とは、上の歯よりも下の歯が唇側に生えていたり、唇側に傾斜していたりする状態のことです。
悪い歯並びの中では、2.4%と1番割合は低いですが、受け口でお悩みの方も少なからずいらっしゃいます。

 

受け口の場合、上下のかみ合わせにも問題があります。
通常、前歯は下の歯に上の歯が3分の1くらい覆いかぶさるようにかみ合っています。
しかし、受け口では上下のかみ合わせが反対になるのです。
そのため、ニッコリ歯を見せて笑うと見た目で受け口とわかるでしょう。
このように、受け口は歯の生え方や生える位置など歯並びに問題があり、かみ合わせが反対になることを指します。

 

また、歯1本1本の並び方は整っていても、顎の成長に問題があるケースも受け口といいます。
たとえば、

・上の顎が小さい
・下の顎が大きい

など、上下の顎が健全な成長をしない場合に引き起こされます。
上の顎は健全に成長しており、下の顎が大きく成長した場合は下顎が前方に出ます。
反対に、下の顎は健全に成長しており、上の顎が小さいケースも受け口と診断されるのです。

 

このようなケースは、上下のかみ合わせが反対になることがあり、悪い歯並びのひとつと分類されます。
受け口は、他にも「下顎前突(かがくぜんとつ)」や「反対咬合(はんたいこうごう)」とも呼ばれます。
名前のように、下の顎が前方に出ている状態やかみ合わせが反対の状態を「受け口」と一般的には呼ばれるのです。
見た目が気になるだけではなく、かみ合わせが乱れていることから顎や身体のバランスに悪影響を及ぼします。
受け口のほとんどは自然には改善されませんので、矯正歯科で治療を受けましょう。


(出典:厚生労働省e-ヘルスネット_不正咬合の種類と実態より) >

 

 

しゃくれとは?


しゃくれとは、下の顎が前方に突出している状態をいいます。
「え?受け口と同じでしょ?」と思われる方もいらっしゃいますよね。
受け口の中でもしゃくれと呼ぶのは、輪郭に問題がある状態です。
厳密には、しゃくれは歯並びに問題があるわけではありません。
よって、悪い歯並びを総称して呼ぶ「不正咬合(ふせいこうごう)」には分類されません。

 

しゃくれは、骨格的な問題が原因で引き起こされます。

・下の顎が大きい
・下の顎の先端が前方に反り出している
・下の顎が長い

ことで、しゃくれと判断されるのです。
下の顎が上の顎よりも大きく成長していると、下顎の方が前方に出ている状態に見えます。
下顎が前方に出ており、かみ合わせが反対ではない状態もしくは、かみ合わせが反対の状態のどちらも「しゃくれ」と呼びます。
ここで注目したいのは、受け口はかみ合わせが反対の状態だけを指していることです。

 

しゃくれは、骨格的な問題であり注目されるのは「見た目」です。
歯並びではなく、顔の輪郭でしゃくれかどうかを判断します。
そのため、上下のかみ合わせも歯並びも整っていても、下の顎の先端が前方に大きく反り出していれば「しゃくれ」と判断します。

 

しゃくれは、矯正治療でも重要になるラインのひとつ「Eライン」が大きく乱れる原因です。
Eラインとは、鼻の先と顎の先端を直線で結んだ線のことです。
このEライン上に、上下の唇が触れているくらいが美しい横顔とされます。
しかし、しゃくれの方は骨格的な問題で下顎が前方に突出しているため、Eラインで判断すると美しい横顔とはいえません。
このように輪郭でしゃくれと判断されるため、しゃくれの方は顔の輪郭にコンプレックスを抱える方も少なくありません。
そして、受け口の中でも骨格的な問題があれば、しゃくれと判断されることもありますので、お気軽に矯正歯科へご相談にお越しください。

 

 

受け口としゃくれの原因


次に、受け口としゃくれの原因を解説します。

 

受け口の原因


まずは、受け口の原因である「遺伝」「癖や生活習慣」「お口のトラブル」の3つを解説します。

 

遺伝

受け口は、親から子へ遺伝することがあります。
両親どちらかが受け口であれば、お子さんの歯並びも受け口になる可能性が高まります。

・歯の大きさ
・歯の形
・顎の大きさ
・顎の形

などが遺伝するからです。

 

受け口になる可能性が高いのは、

・上に小さい歯がある(矮小歯)
・生まれつき歯の本数が少ない(先天欠如)
・下の歯の横幅が大きい
・下顎が大きい
・上の顎が小さい

などが挙げられます。

 

生まれつき小さい歯である「矮小歯(わいしょうし)」が遺伝により生えることがあります。
特に、上の2番目の歯に多いとわかっています。
また、生まれつき歯が少ない「先天欠如」があると歯並びに悪影響を及ぼします。
先天欠如は、上の歯に多く出現率はまれですが、上の歯の本数が少ないもしくは小さな歯が生えると上下のかみ合わせが反対になるリスクが高まるでしょう。

 

また、下の歯の横幅が大きいなど歯の形や大きさが両親に似ることがあります。
歯が大きすぎると、歯が並ぶ顎の土台にすべての歯が整列できずに、唇側に歯が押し出されて受け口になるのです。
歯を削って小さくすると、歯がしみたりもろくなったりするリスクがありますので、矯正治療を視野にいれて治療計画を立てましょう。

 

さらに、上下の顎の大きさが遺伝することで受け口になることもあります。
顔が似たり、声が似たりするのは骨格が遺伝した結果がほとんどです。
これと同じように、骨格が両親に似ることで結果として歯並びが似るのです。

 

癖や生活習慣

2つ目は、癖や生活習慣です。
幼いころは歯並びや骨格に問題がないと思っていたのに、徐々に受け口になる方がいらっしゃいます。
その原因として挙げられるのは、子どものころからの癖や生活習慣です。
特に、以下のような癖や生活習慣がある方は受け口になるリスクが高まりますので、注意しましょう。

・指しゃぶり
・唇を噛む癖
・下の歯を舌で押す癖
・顎をずらして噛む癖
・頬杖をつく
・やわらかいものばかり好んで食べる
・猫背
・口呼吸

指しゃぶりは、赤ちゃんのころからよく見られる仕草です。
しかし、長期にわたって続けると下の歯だけではなく上の歯も前方に傾斜して生えるリスクがあります。
赤ちゃんのうちは、不安や寂しさを紛らわすための行動として現れることがあるといわれています。
そのため、無理にやめさせることはしなくても大丈夫です。
言葉がわかる3歳くらいになったら「手をつないで寝ようね」「寂しいことがあったの?」など、コミュニケーションをとりながらやめるように促しましょう。

 

指しゃぶりのようにお子さんのうちだけではなく、大人になってから唇を噛んだり、下の歯を舌で押したりする癖がある方もいらっしゃると思います。
このようなケースでは、歯並びが整っていても徐々に下の歯が唇側に倒れて受け口になるリスクがあります。

 

また、顎をずらして噛む癖がある方は早めに改善しましょう。
特に、猫背や口呼吸が原因で上下の顎の位置関係がずれて、下顎を前方に出した状態で噛む癖がつくことがあり、受け口と判断されます。

 

さらに、猫背で生活をすると、下顎が重力で引っ張られて下方にずれるのがわかると思います。
その結果、口がしっかり閉じられずに口呼吸になることも。
口呼吸になると、歯に唇側からの力がかかりにくくなり、徐々に歯は唇側に傾斜して受け口になることがあるのです。
在宅ワークが増えてパソコン作業をする方も、時々自分の姿勢を確認するのがおすすめです。

 

お口の病気

3つ目の、お口の病気などのトラブルで受け口になる理由を解説します。

 

受け口になるリスクがあるお口のトラブルは、

・親知らず
・むし歯
・歯周病

が挙げられます。

 

親知らずが生えることで受け口になるケースでは、親知らずの発見の遅れがほとんどです。
親知らずは、15歳前後で1番奥から生える永久歯のため、自分では気付かないこともしばしばあります。
気付かない理由として、親知らずが見えにくい、顎の骨の中に埋まったままなどが挙げられます。
親知らずが生えるスペースが不足していると、手前の歯を押すため徐々に歯並び全体が乱れて、受け口になることがあるのです。
他にも、むし歯や歯周病で早期に歯を失ったり、歯が動いたりすると、歯並びに悪影響を及ぼします。

 

しゃくれの原因


次に、しゃくれの原因である「遺伝」と「生活習慣」を解説します。

 

遺伝

しゃくれの原因のほとんどは、遺伝といわれています。
骨格が両親に似ていることが原因です。
下顎は、身体の成長とともに大きく成長するため、18歳くらいまではしゃくれになるリスクがあります。

 

生活習慣

骨格が生活習慣で変化することも少なくありません。
しゃくれは顎の成長に問題がある場合に引き起こされるため、健全な顎に成長するように心がけましょう。
やわらかいものばかり好んで食べる、しっかり噛まずに飲み込むなど食生活が乱れている方は見直します。
「よく噛む」ことで、顎によい刺激が伝わり健全な顎の成長をサポートしてくれます。

 

 

受け口としゃくれのデメリット


受け口やしゃくれを放置すると、お口の中だけではなく身体にも悪影響を及ぼしますので、デメリットを知り早めに対策しましょう。

 

見た目

受け口としゃくれは、どちらも見た目で判断されやすい傾向にあります。
そのため、お口元を隠したくなる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
見た目が気になると、性格が暗くなったり、自分に自信が持てなくなったりすることがあります。

 

食事に支障がでる

受け口の場合は、上下のかみ合わせが反対のため前歯で食べものを噛みちぎることが困難になることがあります。
お口をしっかり閉じられない方もおり、食事中にクチャクチャと咀嚼(そしゃく)音が漏れ出すこともあるでしょう。

 

顎関節症になるリスクが高まる

骨格的な問題がある受け口やしゃくれの場合は、長期にわたり顎に負担がかかり続けます。
そして、ある日突然お口が開かなくなる「顎関節症」を引き起こすことも。
他にも、顎から音が鳴ったり、お口を開けると痛かったりする方は、顎関節症の症状のため早めに歯科を受診しましょう。

 

滑舌が悪くなる

受け口やしゃくれの方は、滑舌が悪くなる傾向があります。
特に、「サ行」「ラ行」「タ行」などは言いにくいでしょう。

 

 

受け口としゃくれの治療方法

受け口としゃくれは、治療方法が異なります。

 

受け口の治療方法


受け口の場合は、歯並びに原因があるため矯正治療で改善します。
当院では、

・マウスピース型矯正
・表側矯正
・舌側矯正

から選択することが可能です。
目立ちにくい取り外し式の装置である「マウスピース型矯正」や、歯の裏側に装置を取り付ける「舌側矯正」からも選べるのがポイントです。

 

ただし、受け口の状態によっては適応できる矯正装置が限られることがあります。
まずは、カウンセリングにお気軽にお越しください。

 


(エール歯科矯正歯科クリニックの矯正装置について詳しくはこちら) >

 

しゃくれの治療方法


しゃくれは、骨格に問題があるため基本的には外科手術が必要です。
受け口が原因でしゃくれになっているケースでは、矯正治療も視野に入れましょう。
当院では、アンカースクリューという小さなネジを用いて外科手術をしなくても、骨格的な問題を改善できる矯正治療を行っています。
また、小児矯正からはじめれば、取り外し式の装置で下顎の成長を健全に促すことができますので、早めにご相談ください。

 

 

受け口としゃくれでお困りの方は矯正歯科へ


群馬県前橋市の【エール歯科矯正歯科クリニック】は、歯並びだけではなく骨格的な問題がある受け口の治療を行っています。
大人になって受け口になった方はもちろん、お子さんのうちから受け口にならないように小児矯正をすることも可能です。
小さなお子さんと通えるように、キッズスペースやおむつ交換台を設けています。

 

当院は、土曜18時30分、平日19時30分まで治療を行っているため、お仕事や学校のご都合にあわせてご予約いただけますので、お気軽にお電話ください(2024年1月現在)。

 


エール歯科矯正歯科クリニックへのご予約はこちら >

 

〒371-0057
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