矯正治療は大人がはじめても遅くない!成人矯正をするメリット
皆さん、こんにちは。
前橋市龍蔵寺町の歯科の【エール歯科矯正歯科クリニック】です。
「矯正治療は子どものうちにするもの」「40歳や50歳になってからでは手遅れかも……」と思われていませんか。
じつは、矯正治療に年齢制限はないため、何歳からでも始められます。
むしろ、大人の矯正治療はメリットが多く、始めるべきなのです。
「え!それなら矯正治療を始めようかな」と前向きな気持ちになったのではないでしょうか。
今回は、大人の方が矯正治療を始めるメリットをお話しいたします。
山田 裕之 院長
2007年 岩手医科大学 大学院 歯学研究科 博士課程 修了
2007年 岩手医科大学 歯学部 口腔保健育成学講座歯科矯正学分野 常任研究員
2012年 岩手医科大学 歯学部 口腔保健育成学講座歯科矯正学分野 助教 任用
2019年 岩手医科大学 歯学部 口腔保健育成学講座歯科矯正学分野 退職
2019年 エール歯科矯正歯科クリニック 開院
Contents
大人の矯正治療とは?歯の矯正は何歳ごろがいいの?
大人の矯正治療をエール歯科矯正歯科クリニックでは、成人矯正と呼びます。
矯正治療は、子どもがするものというイメージがあるかもしれませんが、大人もいつでも始めることが可能です。
矯正治療を開始する目安は、以下のように分かれています。
- 乳歯と永久歯が混在する小学校低学年から中学生位までの間
- 中学生から高校生以降に、永久歯が生え揃った時期
- 成人から始める矯正治療
年齢や永久歯の生えている本数などにより、おおまかに矯正を開始する時期は分かれています。
それでは、いつの時期が一番よいタイミングなのでしょうか?
じつは、矯正治療を始めるタイミングに「絶対ここがいい!」はありません。
「歯並びが気になる」「矯正治療をしたい」そう思ったときが、その患者さんにとってよいタイミングです。
もちろん、大人になってからでも矯正治療は開始することができるため、いつからでも好きなタイミングで始めることができます。
大人になってから矯正を始めることは、遅くありません。
むしろ、多くのメリットがあるため始めるべきです。
まずは、歯科医院で矯正治療の相談をしてあなたに合う矯正治療の開始時期を決めてみましょう。
大人の矯正治療のメリットは多すぎる!【お口の中への影響】
大人の矯正治療には、じつはメリットがたくさんあります。
まずは、お口の中へどのようなよい影響を与えるのか解説します。
歯並びが整う
矯正治療は、ガタガタの歯並びを整えることが可能です。
きれいな歯並びになるため、笑顔がより輝きます。
お口元にコンプレックスがある方は、矯正治療で美しい歯並びを手に入れられるかもしれません。
歯周病の予防
歯周病の主な原因は、歯垢(プラーク)です。
ガタガタと歯並びが悪いと、食べかすが詰まりやすく磨き残しも多くなるため、歯周病のリスクが高まります。
また、歯周ポケット保有者の割合は年齢が増すにつれて高い傾向を示しており、45歳以上では過半数を占めます(参照:厚生労働省 e‐ヘルスネット「歯周病の有病状況」より)。
歯周ポケットは、歯と歯ぐきの間の溝が病的な深さになったもので、中高年は歯周病のリスクが高いのです。
矯正治療により、歯並びがきれいに整えば、歯磨きがしやすくなり、歯周病の予防ケアの効率が上がります。
矯正治療で歯並びを整えることは、歯を歯周病から守るためにできるひとつの手段です。
むし歯の予防
むし歯は、お口の中にいるむし歯菌が食べものに含まれる「糖」を分解する際に、酸を生成し歯を溶かすことで引き起こされます。
矯正治療により、歯と歯の間の不要な隙間がなくなり、食べものが詰まることも減るでしょう。
また、歯磨きがしやすい歯並びに整えれば、磨き残しが少なくなり、むし歯にもなりにくくなります。
口臭の予防
むし歯や歯周病のリスクを低くできるため、特有の口臭も発生しません。
特に、歯周病にかかると歯周病菌が「硫化水素」「メチルメルカプタン」という口臭の原因となるガスを発生させます。
歯並びがガタガタしていると、ブラッシングテクニックが必要になることが多く、口臭の原因となる食べかすや歯垢(プラーク)をしっかり取り除くのは、歯並びがよい方よりも難しくなります。
歯並びを矯正治療で整えて、お口の中を清潔に保ちやすい環境にしましょう。
しっかり噛めるようになる
矯正治療は、歯並びを美しくするだけではなく、じつは「かみ合わせ」も整えることができます。
かみ合わせが整うと、しっかり上下の歯で噛むことができるため、硬い食べものでもよく噛めます。
前歯でお肉などを噛み切り、奥歯ですりつぶす機能を整えることができれば、胃や腸への負担が減り、栄養も偏りなく摂取が可能です。
大人の矯正治療のメリットは多すぎる!【身体への影響】
次に、矯正治療により身体へ与えるよい影響を解説します。
肩こりや頭痛などの身体の不調の改善
長年、以下のような身体の不調で悩まれてはいませんか?
- 肩こり
- 頭痛
- 腰痛
- めまい
- 胃腸障害
もしかしたら、悪い歯並びが原因かもしれません。
歯並びが悪いと、食べものを噛む際に無理な顎の動きを無意識にしていることがあります。
そうすると、顎の筋肉に負担がかかり、神経や血管を圧迫して、肩こりや頭痛などを引き起こすリスクがあるのです。
歯並びを整えることで、身体の不調が改善する患者さんもなかにはみえます。
ほうれい線やシワなどの予防
矯正治療で、かみ合わせを整えることができれば、しっかり食べものを噛むことが可能です。
しっかり噛めると、顎や顔周りの筋肉を鍛えることができます。
ほうれい線は、肌のコラーゲンが減少するとできますが、じつは「顔の筋肉の衰え」も原因となることがあります。
顔の筋肉を鍛えるためにも、かみ合わせを整えることは大切です。
また、きれいなお口元になれば、笑顔に自信が持てますよね。
笑顔になることが多いと、顔の筋肉をたくさん使うことができるため、シワやほうれい線を防げる可能性があります。
矯正治療で美しい歯並びを手に入れて「笑顔」で毎日を過ごしましょう。
血圧や血糖値の上昇を抑える
お口元にコンプレックスがなくなることで、笑顔がいまよりも自然に増えます。
そうなれば、ストレスがなくリラックスできると、副交感神経が優位になります。
副交感神経が優位のときは、血圧や血糖値の上昇を抑えるのです。
他にも、下痢や便秘、冷え、動機、息切れ、めまいなどの更年期障害なども、ストレスにより自律神経が乱れることでも引き起こされます(参照:厚生労働省 e-ヘルスネット「自律神経失調症(じりつしんけいしっちょうしょう)」より)。
歯並びがコンプレックスで、ストレスを抱えている方は全身の健康を保つためにも、治療するのがおすすめです。
認知症の予防
矯正治療で、かみ合わせを整えることができれば、よく噛むことが可能です。
しっかり噛むことで、顎や脳にもよい刺激が伝わり、脳に刺激が伝われば、認知症を防ぐことにもつながります。
また、歯並びが整うと、歯磨きが以前よりもしやすくなり、歯の健康を維持しやすくなります。
シニアになっても「しっかり自分の歯で食べられる」「楽しく会話ができる」といったお口の機能がしっかりしていることは大切です。
なぜなら、会話や食事に支障をきたすと、外出や人との関わりを避けるようになり、閉じこもりがちになります。
そうなると、うつ病や認知機能の低下のリスクがあるとわかっています(参照:厚生労働省 e-ヘルスネット「口腔機能の健康への影響」より)。
大人の矯正治療のメリットは多すぎる!【心への影響】
最後に、矯正治療により心に与えるよい影響を解説します。
歯の健康意識が高まる
矯正治療を通じて、自分の歯に触れることで、歯への関心が沸きます。
治療中や治療を終えても、他人の歯並びが気になるなど、歯へ対する意識が高まる方も。
矯正治療で定期的に歯医者に通うため、プロによる歯磨きのアドバイスを受けることも可能です。
そうすると、「むし歯や歯周病にならないように歯磨きをがんばりたい」「きれいな歯並びを保ちたい」と思うことが増えます。
前向きな性格になる
歯並びがきれいになると、お口元に自信が持てます。
そうなれば、歯を見せて笑うことが増え、食事や会話をより楽しむことができます。
うつむきがちになる、他人との接触を避ける原因が悪い歯並びであれば、矯正治療で解決できるかもしれません。
美しい歯並びを手に入れて、性格も自然と前向きになる患者さんもみえます。
40歳や50歳代では歯列矯正をやめた方がいいの?デメリットとは
痛みを伴うことがある
矯正治療では、歯を動かすときに、動かしたい方向に力をかけます。
その際、歯が動く方向の骨は歯の周りの細胞により溶かされ、痛みの原因となる物質が分泌されることで、「矯正治療で歯が痛い」と感じることがあるのです。
個人差がありますが、大人は子どもに比べて歯を支えている顎の骨が硬くなるため、矯正治療で痛みを感じやすくなります。
多くの場合は、装置の調整をした数日後には、痛みはなくなります。
また、エール歯科矯正歯科クリニックでは、痛みの少ない矯正装置「インビザライン」もご用意しておりますので、ご相談ください。
※完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
治療の期間が長くなることがある
大人は顎の骨が硬いことから、歯の動きがスムーズに進まないことがあります。
また、顎の成長は終わっているため、これから顎の成長を促して、歯を並べるスペースを作り出すことはできません。
そうなれば、歯を並べるスペースを作るために、歯を抜くことが大人の矯正では子どもに比べて増えます。
歯を抜いた部分への歯を動かす移動も増えるため、治療期間が長くなることも。
他にも、大人になると親知らずが生える方もおり、矯正治療前に抜歯をする必要があれば、矯正治療を開始する時期が伸びることがあります。
そこでエール歯科矯正歯科クリニックでは、矯正治療をスムーズに進めるために、「歯科矯正用アンカースクリュー」というビス型のインプラントを埋め込む治療法を取り入れています。
アンカースクリューにより、歯を動かしたい方向へ効率よく動かすことが可能で、結果的に治療期間を短縮できることも。
また、一般的には抜歯が必要な症例でも、アンカースクリューを使用することで、抜歯をしなくてもすむケースもあります。
歯周病の方は矯正治療で歯や歯ぐきに負担がかかりやすい
歯周病が進行しており、歯がグラグラと動く、歯が抜けそうな方は、矯正治療は向いていません。
歯周病の方は、矯正治療により歯や歯ぐきに負担がかかるため、まずは歯周病治療を優先しましょう。
被せ物やインプラントは移動できない
以前に、ブリッジやインプラントの治療を受けた歯があれば、矯正治療では移動することができないため覚えておきましょう。
他の歯の矯正治療はできますが、ブリッジなどの被せ物は、最後に再治療をする必要があるかもしれません。
「そんなはずでは……」と後悔しないためにも、矯正治療前に歯科医師とよく相談をして、方針を決めるのがおすすめです。
歯の数が2~3本など極端に少ない方は向いていない
歯の本数が極端に少ない方は、矯正治療をお断りすることがあります。
2〜3本程度しか歯が残っていない方は、矯正治療ではなく入れ歯やインプラントなど他の治療で、「見た目」や「噛む機能」を回復するのがおすすめです。
大人の矯正治療を始めたい方はエール歯科矯正歯科クリニックにご相談ください
矯正治療は大人になってからも始められます。
むしろ、矯正治療で歯並びやかみ合わせを整えることは、お口の中・身体・心にもよい影響を与えてくれるため、大人だからこそするべき治療です。
「歯がガタガタして気になる」「食べものがしっかり噛めない」など、歯並びが原因で悩まれている方がいれば、矯正治療により美しい歯並びはもちろん、健康な毎日を送れる可能性を広げてみてはいかがでしょうか?
エール歯科矯正歯科クリニックでは、大人の矯正治療「成人矯正」で歯並びやかみ合わせを整えることが可能です。
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